サッカーステーション代表コーチの山根慶大です。現在サッカースクールやYoutube、Instagramなどで指導・発信しており、日々みなさんが抱くサッカーでの疑問や質問などにお答えしながら、誰もがサッカーを楽しめるようサポートしております。
今回はバックパスについてを解説します。正しい知識を身につけないと意外な落とし穴がありピオンチを招いたり試合で負けてしまう原因となります。
種類や反則事例などを紹介していきますので是非参考にされてください。
サッカーのバックパスとは?

サッカーにおける「バックパス」とは、味方選手がゴールキーパーに向けてボールを蹴る行為を指します。しかし、このプレイには特別なルールが適用されます。具体的には、味方選手が「意図的に」ゴールキーパーに蹴ったボールは、ゴールキーパーが手で触れることができません。この規則は、試合の実質的なプレイ時間を増やし、過度な時間稼ぎを防ぐために1992年に導入されました。
もしゴールキーパーが味方選手からのバックパスを手で触れた場合、その場所から間接フリーキックが相手チームに与えられます。このルールはサッカーにおける最も成功したルール改正の一つとされており、ゲームの流れと時間の利用を効率化する上で重要な役割を果たしています。
バックパスにはどんな種類がある?

サッカーにおけるバックパスは、プレイヤーがボールを自分のゴールキーパーまたは守備側の選手に向けて後方にパスする行為です。しかし、バックパスと一言で言っても、その種類はさまざまです。
- 短いバックパス:プレッシャーをかけられている時や守備の再構築を目的として、短い距離のバックパスをするものです。
- 長いバックパス:攻撃の流れを変えるために、長い距離を後方に向かってパスするものです。
- 一回のタッチでのバックパス:ボールを受け取った瞬間に、ダイレクトですぐに後方へのパスをするものです。
- クロス型バックパス:フィールドの横幅を利用して、遠くの味方に対して斜めに後方へパスをするものです。
- ワンツー型バックパス:パスを出した後、受け手から再びパスを受けることを意図して行うものです。
これらのバックパスは、サッカーの戦術や状況に応じて使い分けられ、ゲームの流れを変える上で重要な役割を果たします。
ゴールキーパーへのバッグパスが反則になった理由とは?

サッカーにおける「ゴールキーパーへのバックパス反則」が導入されたのは、試合の本質を保ち、プレイ時間を有効に使うためでした。このルールは1992年に導入されたもので、以下の理由から生まれました。
- 時間稼ぎの防止:以前は、ゴールキーパーが味方からのバックパスを手で扱うことが許されていました。これにより、チームがリードしている場合に時間稼ぎとして頻繁に使用され、ゲームの流れが遅くなりがちでした。
- ゲームのダイナミズムの促進:ゴールキーパーがバックパスを手で扱えないことにより、ゴールキーパーおよび守備側の選手は、より創造的でダイナミックなプレイをする必要が生じました。
- 観戦者の満足度向上:このルール変更は、試合のエンターテインメント価値を高め、観戦者にとってより魅力的な試合を提供することを目的としています。
このルールは、サッカーの戦略に大きな影響を与え、現代のゲームのスピードと魅力を形作る重要な要素となっています。
「競技規則」を理解することは重要な要素

スポーツの世界では、競技規則の理解が非常に重要です。これは、単にルールを知っているということ以上の意味を持ちます。競技規則の狙いを深く理解することは、以下のような理由で重要です
- ゲームの公平性を保つ:競技規則は、すべての参加者に公平な競技環境を提供するために存在します。ルールを知ることは、ゲームを公正にプレイし、不公平な利益を得ることを避けるために不可欠です。
- 競技の魅力を高める:ルールは、競技のダイナミズムやエキサイティングな側面を形成するのに役立ちます。例えば、サッカーのバックパスのルール変更は、ゲームのスピードと魅力を向上させました。
- 戦略的思考の促進:ルールの背景を理解することは、より効果的な戦略を立てるのに役立ちます。これは、プレーヤーやコーチがゲームプランを作成する際に、ルールの枠内で最大限の利益を得る方法を見つけるのに重要です。
- スポーツマンシップの向上:ルールの意図を理解することは、スポーツマンシップの精神を育むのに役立ちます。これは、選手がルールを尊重し、フェアプレイを心がける文化を育むのに重要です。
競技規則の狙いを理解することは、スポーツをより楽しく、エキサイティングで公平なものにするための鍵です。選手、コーチ、観戦者にとって、ルールの深い理解はスポーツ体験を豊かにする要素となります。
ゴールキーパーが手で触れることができないパスやスローイン

サッカーにおけるゴールキーパーが手で触れることができないパスやスローインには、特定のルールが存在します。これらのルールの理解は、ゲームの公平性を保つために重要です。
- 意図的なバックパス:ゴールキーパーは、味方選手から足で意図的に送られたバックパスを手で触れません。これを行うと、その場所から相手チームに対して間接フリーキックが与えられます。
- スローインからのボール:味方選手によるスローインを、ゴールキーパーが直接キャッチまたは手で扱うことも禁止されています。この行為を行った場合、ゴールキーパーがボールを手で触れた場所から相手チームに間接フリーキックが与えられます。
- 例外状況:ただし、味方選手が頭、胸、肩など足以外の部位でゴールキーパーにボールを送った場合は、ゴールキーパーがボールを手で扱うことが許されます。
これらのルールはゲームの流れを速め、時間稼ぎの防止に寄与するために設計されています。ゴールキーパーおよびフィールドプレーヤーは、これらのルールを遵守することで、公平かつスピーディなゲームを保証します。
前方の味方GKに蹴っても「バックパス」

サッカーにおける「バックパス」のルールは、一般的な認識とは異なることがあります。多くの人はバックパスを単に後方へのパスと考えがちですが、ルール上の定義はもっと複雑です。例えば、プレイヤーがボールを前方に蹴っても、それが結果的に自チームのゴールキーパーに向かう場合、そのパスはバックパスと見なされることがあります。
この理解は、ゴールキーパーがどのようにボールを扱うかという点で重要です。ルールによれば、味方プレーヤーが意図的に足で蹴ったボールをゴールキーパーが手で扱うことは禁止されています。このため、前方に蹴ったボールであっても、それがゴールキーパーに向かっている場合、ゴールキーパーは手で扱ってはならないというルールが適用されます。
意図的はアウト

サッカーにおけるゴールキーパーへのパスに関して、一般的に誤解されやすいのが「足以外でパスすればOK」という考えです。しかし、実際のルールはもっと複雑です。
- 足以外でのパス:確かに、味方プレーヤーが頭部、胸部、膝など足以外の部位を使用してゴールキーパーにパスをする場合、ゴールキーパーはボールを手で扱っても反則にはなりません。しかし、このルールには例外があります。
- 意図的なトリック:足以外の部位を使ってゴールキーパーにバックパスをするために、意図的にボールを浮かせたり、特定の動作を行うと、これは反スポーツ的行為とみなされ、ルール違反となります。例えば、ボールをわざと浮かせてからのヘディングや他の非足部でのパスは、この規則に抵触する可能性があります。
サッカーでは、ゲームの精神とフェアプレイが重要視されます。ゴールキーパーへのパスに関するルールは、ゲームをよりスムーズかつ公平に進行させるために設けられているため、これらのルールを理解し、適切に適用することが重要です。
フットサルのバックパスルールについて

フットサルにおけるバックパスのルールは、サッカーとは異なる特徴を持ちます。このルールの理解は、フットサルを楽しむ上で非常に重要です。
- 基本的なルール:フットサルでは、ゴレイロ(ゴールキーパー)から始まったボールを、相手選手が触れる前に再びゴレイロにパスすることが禁止されています。このルールの適用は、ゲームの流れと公平性を保つためです。
- 適用される状況:例えば、キーパーからのキックイン後、相手に触れずにもう一度味方からのパスをキーパーが触れると、これはバックパスとみなされます。同様に、ゴールライン(相手がシュートした後など)からのプレイ再開時(ゴールクリアランス)にも同様の規則が適用されます。
- フィールドプレイヤー間のパス:フィールドプレイヤー間では、サッカーと同じく後ろにパスを何回出してもOKです。問題はゴールキーパーとのパスに関してのみ生じます。
フットサルのバックパスルールは、ゲームをより速く、攻撃的にするために設計されており、ゲームの戦略に大きな影響を与えます。このルールを理解することは、フットサルをプレイする上で、また観戦する上で欠かせない知識です。
まとめ
皆さんいかがだったでしょうか?バックパスのルールは複雑のようで意外と簡単だったのではないでしょうか?正しくルールを知らないと大事な試合の場面で大きなチャンスを生んでしまうこともあります。またサッカーとフットサルではバックパスのルールは異なるので、競技によってルールを理解しておくことが重要です。個人的にもチーム的にも正しい知識を持ち有効的に利用してゲームの流れを自分たちのものにして勝利を掴んでいください。それでは最後まで見ていただきありがとうございました。素敵なサッカーライフを。







