「入会が決まったんですが、何を買えばいいですか?」——これ、本当によく聞かれるんですよね。体験が終わって「よし、入ろう!」となった瞬間から、保護者の方の頭の中は道具のことでいっぱいになると思います。ネットで調べると「これも必要、あれも必要」と出てきてキリがなかったりして。
でも安心してください。最初に必要なものは、実はそんなに多くないんです。コーチとしてたくさんの入会直後の子どもたちを見てきた経験から、「本当に最初に揃えるべきもの」と「あとで考えればいいもの」を正直にお伝えします。高いものを揃えるほど上手くなるわけでもないですし、Soccer Stationではいつも「最小限から始めて、子どもが続けたいと言ったら少しずつ充実させていきましょう」とお伝えしています。
最初に買うべき道具は3つだけ(コーチからのアドバイス)

結論から言いますね。最初に絶対に必要なものは練習着・すね当て・シューズの3点だけです。ボールはスクールで貸し出しているところが多いので、焦って買わなくても大丈夫ですよ(詳しくは後半で説明します)。
①練習着(ウェア上下)
Tシャツ+ハーフパンツ(またはジャージのズボン)で十分です。素材はポリエステル系の吸汗速乾タイプが理想ですが、最初は持っているものから始めてもまったく問題ありません。ユニクロのドライTシャツや、学校の体操服でも十分動けます。
実際に私たちのスクールでは、大体プラクティスシャツ・サッカーパンツ・サッカーソックスで来る子がほとんどです。そこからチームに入る子供はチームの指定された練習着や、自分が好きなチームの湯フォームを着てくる人も増えてきます。でも実際本当に動けたらなんでもいいです!
②すね当て(シンガード)
すね当ては、スクールによっては着用必須になっているところもあります。蹴り合いのトレーニングでスネを保護するために必要なので、これは入会と同時に準備しておいてほしいアイテムです。1,000〜2,000円程度で購入できるので、費用的な負担も小さいですよ。
③シューズ(トレシュー)
体育館シューズや運動靴でも最初の数回は乗り切れますが、人工芝や土のグラウンドで練習するなら、早めにトレーニングシューズ(トレシュー)を用意してあげてください。グリップ力が全然違って、動きやすさが段違いになります。
練習着の選び方|素材・サイズ感・ブランドの優先順位

吸汗速乾かどうかが最重要
サッカーの練習は、特に夏は想像以上に汗をかきます。綿素材のTシャツだと汗を吸ったまま乾かず、重くなってしまうし、体が冷えることもあります。ポリエステル100%やナイロン混紡の素材を選んでもらえると、動きやすさと体温管理の両面でずっと快適に練習できますよ。
スポーツブランドのジュニア向け練習着はほぼ全部吸汗速乾素材なので、「スポーツ用」と書いてあるものを選んでおけば間違いないです。「サッカー専用かどうか」より「機能素材かどうか」を優先してください。
サイズは「ちょうど」より「少し大きめ」
子どもの成長は早いですよね。ジャストサイズを買っても半年後には着られなくなることがあるので、少し大きめを選ぶのがおすすめです。目安としては、着丈が少し余るくらい、腕が少しだぶつくくらい。ただし、あまりにも大きすぎると動きにくくなるので、「1サイズ上」を目安にしてみてください。
スパッツ(インナーパンツ)は少し大きめだとズレやすくなるので、こちらはジャストサイズが良いです。ズボンは大きめで構いません。
おしゃれなジュニア練習着ブランド3選
「どうせなら子どもが喜ぶデザインのものを選んであげたい」という保護者の方も多いですよね。機能性とデザイン性を両立したブランドを3つ紹介します。
- ナイキ(Nike) — カラーバリエーションが豊富で子どもに人気。ドライフィット素材は汗処理が優秀。Jリーグや海外クラブのレプリカユニフォームも揃っている
- アディダス(adidas) — シンプルなデザインが多く、飽きがこない。CLIMALITEシリーズは速乾性が高くておすすめ
- ヒュンメル(hummel) — 少しマイナーだけど、ジュニア向けラインが充実していてコスパが良い。デザインもおしゃれ
値段は1着1,500〜4,000円くらいの幅があります。最初は安いセール品でもまったく問題ないです。子どもが「このユニフォームで練習したい!」と思えるものを選ぶのが、一番のモチベーション維持につながりますよ。
私たちのスクールで見るのは大体ナイキ・アディダスなどの大手ウェアブランドです。先にも触れましたが、動かれば服はなんでも良いです!最初は続けるのか分からないし、マイナーなブランドでも他を知らないので安いもので良いかと思います。様々なブランドがありますが、DEPOのような大手ショップの自社ブランドがオススメです。そこから楽しくなって続けたい!という気持ちや、友達や選手を見てこれを着るとモチベーションが上がるような形であれば、買い替えていく方向が良いかと思います。
すね当ての選び方|なぜ必要?正しい着け方は?

スクールによっては着用必須
すね当ては「なくても大丈夫でしょ」と思われがちなんですが、足をぶつけ合う場面が多いサッカーでは大事な防具です。特に子どもはコントロールが安定していないので、キックが当たってしまうことも珍しくありません。すねは骨に近い部位なので、軽くぶつかっても思いのほか痛いんです。
Soccer Stationを含め、多くのスクールで着用を推奨(または必須)にしていますので、入会初日から持ってきてもらえると助かります。
ソックスの中に入れるタイプが使いやすい
すね当てには大きく分けて2種類あります。ソックスの中に直接入れるタイプと、アンクルバンドで留めるタイプです。
子どもには「ソックスの中に入れるスリムタイプ」が断然おすすめです。着脱が楽で、練習中にずれにくいんですよね。価格も手頃で1,000〜1,500円で購入できます。試合用のしっかりしたすね当てはあとから揃えれば十分なので、最初はシンプルなものをひとつ買えばOKです。
着け方は、すね当てを正面のすねに当ててから、サッカーソックス(ふくらはぎまで来る長いソックス)をすね当てが隠れるようにかぶせるだけ。シンプルですが、ソックスが固定してくれるので意外としっかりズレません。購入するときは子どものすねのサイズに合ったものを選んでください。パッケージに年齢・身長の目安が書いてあることが多いです。
シューズ(トレシュー)の選び方

「トレシュー」と「スパイク」の違い
よく聞かれるんですけど、サッカーシューズには大きく「トレーニングシューズ(トレシュー)」と「スパイク」の2種類があります。一番の違いはソールの形状です。
トレシューはラバー製の細かい突起がソール全体についていて、人工芝・土のグラウンド・体育館など幅広い場所で使えます。一方のスパイクは天然芝専用で、長い歯(スタッド)がついていてしっかりグリップできます。ただし体育館や人工芝で使うと床を傷つけたり、滑って怪我をしたりすることもあります。
スクールの練習環境にもよりますが、最初の1足はトレシューを選んでください。どんな地面でも使えるので、スクールの練習にも自主練にも対応できます。
子供のシューズ選びで失敗するポイント
シューズ選びでよくある失敗は「大きすぎるサイズを選んでしまう」ことです。洋服と違ってシューズを大きめにしすぎると、足が靴の中で動いてしまってコントロールに影響するし、靴ずれの原因にもなります。つま先に0.5〜1cm程度の余裕がある「ちょうど良い少し大きめ」が正解です。
もう一つの失敗は「重さを気にしない」こと。ジュニア用でも軽量なものと重いものがあります。子どもはまだ体力も筋力も発達途上なので、できるだけ軽いシューズを選んであげてください。軽いシューズは疲れにくく、長時間の練習でもパフォーマンスが落ちにくいです。
コーチが見るシューズ選びのポイント3つ
実際にコーチが子どもたちのシューズを見て「ここだけ押さえてほしい」と思うポイントを3つ挙げます。
- フィット感:かかとがしっかりホールドされていること。ぶかぶかだと方向転換で滑ります
- 軽さ:150〜250g台のものを選びましょう。重いと子どもが疲れてしまいます
- ソールの硬さ:柔らかすぎず硬すぎず。指で押してほどよく曲がるものが理想です
ブランドはどこでも構いません。ナイキ・アディダス・アシックス・プーマ・ミズノ、どのメーカーも品質は十分です。大切なのはブランドより「フィットしているかどうか」なので、できれば実際に足を入れて試してから購入するのがおすすめですよ。
ボールはいつ買う?サイズの選び方

号数の目安(年齢別)
子供用サッカーボールには「号数」というサイズがあります。年齢によって使うサイズが決まっているので、間違えないようにしてくださいね。
- 3号球:小学校低学年以下(5〜7歳ごろ)
- 4号球:小学生全般(8〜12歳ごろ)
- 5号球:中学生以上〜大人
スクールの練習では年齢に合わせたボールを使っているので、自主練用に購入するときも同じ号数に合わせてください。小学生のほとんどは4号球です。よくわからなければ学年を伝えてスポーツ店で確認してもらうと確実ですよ。
自主練を始める前に揃えると伸びる
スクールの練習だけでも上手くなれますが、家での自主練が加わると成長スピードが段違いになります。特にドリブル・リフティング・ボールタッチの練習は、1人でもボール1個あればできることなんです。
サッカーの楽しさを忘れない!初心者にオススメのドリブル練習法
ただ、最初から焦って買う必要はないです。入会して1〜2ヶ月たって「もっと練習したい!」と子どもが言い出したタイミングで揃えると、せっかく買ったのに使わなかったという事態を防げます。入会直後はスクールでのボールタッチに慣れることを最優先にしましょう。
ボールの価格は1,500〜5,000円程度。最初は安いものでまったく問題ありません。検定球(JFA公認マーク付き)でなくても、自主練用には十分です。長く使いたいなら表面が合皮や人工皮革のものが傷みにくくておすすめです。
「安くそろえたい」場合の優先順位

道具を一気に揃えようとするとそれなりの出費になるので、「できるだけコストを抑えたい」という保護者の方に、優先順位をお伝えします。
まず絶対に買うのはすね当てとシューズの2点だけにしてください。この2つは安全のためと練習の質のために必要です。すね当ては1,000〜1,500円、シューズは3,000〜7,000円程度で揃います。
練習着は持っている服でしばらく代用できます。ポリエステル素材のTシャツがあればそれを使い、なければ学校の体操服でも問題ありません。ユニクロのドライTシャツ(1,000円前後)を1〜2枚買うだけで十分対応できます。
ボールは入会してしばらくは買わなくていいです。スクールでの練習にしっかり慣れてから、自主練したいという意欲が出てきたタイミングで購入しましょう。
「最初にすべて揃えなきゃいけない」と思う必要はまったくないんですよ。子どもが続けるかどうかわからない段階で高い道具に投資するより、続けると確信できてから少しずつグレードアップしていく方が賢明です。
まとめ|最初は最小限でOK
ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、一番大事なことをシンプルにまとめますね。
最初に揃えるのは「すね当て」「シューズ(トレシュー)」「動きやすい服」の3点だけ。練習着は機能素材であれば何でもOK、シューズは足にフィットするものを実際に試して選ぶ、すね当てはソックスに入れるタイプが楽です。
ボールは焦らず、子どもが「もっとやりたい!」と言い出してから揃えれば十分です。
道具よりも大事なのは、子どもが楽しく続けられる環境です。最初は最小限の道具で気軽にスタートして、子どもの意欲に合わせて少しずつ充実させていく——それが一番長続きする道具の揃え方だと思います。
何かわからないことがあればいつでもコーチに聞いてくださいね。一緒にサッカーを楽しんでいきましょう!









