サッカーの試合で視野が広くなるボールタッチ練習法

今回は、視野が広くなるボールタッチ練習法を紹介します。この記事では、ドリブルをしている時に顔が上げられない原因、ボールを見ないでボールタッチができるメリット、視野が広くなるボールタッチ練習法を解説しています。
ところで皆さんは、試合中に周りを見ながらドリブルしていると、ボールから目を離した時にミスをしてしまい困った経験はありませんか?とはいえ、さずがにずっとボールから目を離して正確にドリブルし続けるのは難しいと思います。
このドリブルをしている時に顔を上げられない原因は足でボールを扱う感覚が身についていないからなんです。足元にボールがある場合は、ボールを触る感覚でボールを認知して、目では味方や相手を認知することが可能です。
この時にボールを扱う感覚が身についていないと、どうしても目でボールの行方を見なければ、ミスが起こりやすくなってしまいます。
実際にドリブルをする時に、ボールを触る瞬間はボールを見るよりも相手や味方の状況を見る方が良いです。そうすることで、ボールを触るギリギリまで周りが見えているので、状況判断がしやすくなります。
そこで今回は、なるべくボールを見なくてもボールを触る感覚が身に付く、視野が広くなるボールタッチ練習法を解説していきます。この練習をすることで、ボールを見ずにボールタッチする技術を習得することができるため周りを見ながらドリブルしやすくなります。
ドリブル中に視野が狭くなってしまって困っている選手には特にオススメの内容となっておりますので是非参考にしてみて下さい。

ドリブルをしている時に顔が上げられない原因

まずは、ドリブルをしている時に顔が上げられない原因から見ていきましょう。ここでは、足でボールを扱う感覚が身についていないこと、顔を上げるタイミングが悪いことの2つの原因をあげています。

足でボールを扱う感覚が身についていない

1つ目は、足でボールを扱う感覚が身についていないことです。例えば皆さんは、物を拾う時にどれぐらいの強さで、どこを握ればものが掴めるのか?ということを毎回考えながら行ってはいないと思います。これは生活を通じて掴む経験を繰り返しながら、無意識に掴むという感覚が身についたからです。同じようにボールを足で扱うのも、どれぐらいの強さでどこを触れば、ボールがどうやって転がるのか?という感覚が身についていないと、ボールの行方がわからなくなるので顔をあげられません。

視点を移すのが遅いこと

2つ目は、視点を移すのが遅いことです。周りを見ながらドリブルする人は、ボールと周りを見るために視点を瞬時に移しています。土のピッチでは、ボールがはねやすいので、よりボールの位置を目で確認することが増えてきます。この周りを見る動作とボールを見る動作が遅れてしまうと、タッチミスもしくは、判断ミスのどちらかが起こりやすくなってしまいます。

ボールを見ないでボールタッチができるメリット

次にボールを見ないでボールタッチができるメリットをみていきましょう。ここでは、周りの状況を見ながら正確にドリブルができること、相手の動きを見えるので判断がしやすくなることの2つのメリットをあげています。

周りの状況を見ながら正確にドリブルできること

1つ目は、周りの状況を見ながら正確にドリブルできることです。ボールを見ずにボールタッチができるようになると、足の感覚でボールを操る感覚が身に付きます。そのため、強さやボールを触る位置を意識しなくても、ボールが自由に操れるようになり、その感覚が研ぎ澄まされていくことで、ボールから目を離した時でも正確にドリブルができるようになります。

周りの動きが見えるので判断がしやすくなる

2つ目は、周りの動きが見えるので判断がしやすくなることです。ボールを見なくてもボールタッチができると、ドリブルするときやトラップした時に、足の感覚でボールの位置を把握できるようになります。そのため、目では周りの人の動きを把握できるため、状況に応じて適切な判断がしやすくなったり、相手の動きを見ながらプレーを変えられるようになります。

視野が広くなるボールタッチ練習法

それでは、視野が広くなるボールタッチ練習法を解説していきます。ここでは、足裏ダブルタップ、インサイドダブルタッチ、足裏2タップ、クライフタッチの4つの種類のボールタッチを行っていきます。
まずは、練習方法です。
進むエリアを決めて2人で向かいあって立ち、片方は手でボールを持ち、片方は足でボールを持ちましょう。足でボールを持っている人は、ボールタッチしながら前後に進みます。
手でボールを持っている人は、ボールタッチをしている間にボールを手に投げてあげて、キャッチボールをしながら前後に進んで行きます。
キャッチボールをしながら、ボールタッチを行い、足のボールを見なくても正確なボールタッチができる技術を身につけていきましょう。

足裏ダブルタップ

1つ目は、足裏ダブルタップです。
左右交互に足の裏で触りながらボールタッチを行います。
ボールタッチを行いながら後ろに進み、その間に手のボールでキャッチボールを行いましょう。
エリアの端までいったら、前へ同じようにボールタッチしながら移動していきます。
この練習では、ボールを見ずに足の裏でボールタッチする感覚を養うことができます。

インサイドダブルタッチ

2つ目は、インサイドダブルタッチです。
左右交互にインサイドでボールタッチしながら移動していきます。
ボールタッチを行いながら後ろに進み、その間に手のボールでキャッチボールを行いましょう。
エリアの端までいったら、前へ同じようにボールタッチをしながら移動していきます。
この練習では、ボールを見ずにインサイドで前後にボールタッチする感覚を養うことができます。

足裏2タップ

3つ目は、足裏2タップです。
片足の足裏で2回ずつボールタッチをしながら移動していきます。
ボールタッチを行いながら後ろに進み、その間に手のボールでキャッチボールを行いましょう。
エリアの端までいったら、前へ同じようにボールタッチをしながら移動していきます。
この練習では、ボールを見ずに足の裏で後ろと横にボールタッチする感覚を養うことができます。

クライフタッチ

4つ目は、クライフタッチです。
足の裏とインサイドを使ってボールタッチをしながら移動していきます。
片足の足裏で後ろにボールを引いて、足を着地させながら同じ足のインサイドで軸足の後ろを通しながら前にボールを転がします。
前に出たボールを反対の足でキャッチして、同じようにボールタッチを繰り返しながら後ろに進み、その間に手のボールでキャッチボールを行いましょう。エリアの端までいったら、前方向にインサイドダブルタッチをしながら移動していきます。
この練習では、ボールを見ずに自分の体よりも後ろにあるボールをバランスを保ちながらボールタッチする感覚を養うことができます。

まとめ

今回は、視野が広くなるボールタッチ練習法を紹介しました。
今までは、目でボールも人も認知していた人は、1本の刀で戦っていたようなものです。この練習をすることで、ボールを見ないでも操れるようになると、目では、人を認知して、足では、ボールを認知できるようになるので、2本同時に扱う二刀流の完成です。
あとは、この刀を鋭く研ぎ澄ましていき、状況に応じて上手に使えるように経験を積んでいきましょう。
ボールタッチのように感覚を掴む練習は、短時間でも良いので毎日継続して行う方が、身に付きやすいです。たった1分でも行うだけで、1年先は大きく成長していますよ。是非参考にしてみて下さい。

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この記事を書いた人

山根 慶大

Soccer Station代表の山根慶大です 現在は、サッカーステーション広島の『サッカー塾』でコーチをしており、これまで1000人以上の子供達を育成してきました。
パスやトラップなど、サッカーに必要な技術が発揮できない原因を個別で分析し、その選手の個性に応じて指導を行っております。


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