今回はサッカー塾に通っていた選手で2023年度サンフレッチェ広島下部組織【サンフレッチェ広島ジュニアユース】へ加入するM選手にお話を伺いました。目標を合格するためにどんなことを取り組んできたのか?サッカー塾で何を学び成長していったのか?M選手を直撃しました。これから目標を達成するために日々情熱を燃やす選手や上達するにはどうすればいいのか?どんな取り組みをすればいいのか?皆さんのサッカーライフの参考となれば幸いです。
この記事の目次
【山根 塾長】以下【山根】
こんばんは!今日は忙しい中、インタビューを受けてくれてありがとう。
【M選手】こちらこそありがとうございます。
【山根】今日は試合?
【M選手】はい!試合でした。
【山根】今日は勝った?
【M選手】今日は優勝しました。
【山根】優勝とか凄いじゃん!!改めて今日は忙しい中ありがとうね。インタビューというと少し緊張するかもだけど、リラックスして喋ってね。早速なんだけど、まずはサッカー塾になんで通い始めたのか教えてもらえるかな?
【M選手】サッカー塾に通い始めた理由は、もっともっとドリブルが上手くなりたかったからです。
【山根】ドリブルを上達するためにね。最初そういえば1ヶ月プランで通ってたよね?
【M選手】そうです!最初はチームの練習と被ってたから迷っていたけど、1ヶ月通ってみて楽しくて続けるようになりました。
【山根】気がついたらずるずるきちゃったね。結局2年も。笑
【M選手】笑笑
【山根】そうかもう2年か…サカステサッカー塾の一期生だもんね。はじめは人数が少なくて、とにかく対人練習していたことが懐かしいよ。
【山根】振り返ってみてどう?入った時に自分はどんな感じだった?
【M選手】たまにゴリゴリドリブルで行って抜けてたけど、たまにしか抜けなくて嬉しくなかったし、抜けても抜けなくても満足していない選手でした。
【山根】満足してないっていう心の持ち方がいいね。その時はポジションはFW?
【M選手】いや3.4年生の時はサイドとかやってました。
【山根】あれボランチとかやってなかったっけ?
【M選手】一瞬だけやってたんですけど、あんまりプレーがよくなくて代えられました。泣
でも最近はボランチをやることが少し増えてきました。
【山根】へぇー!!その時は抜けている感はなかったんだ?
どちらかと言えばパスの方が得意だった的な?
【M選手】抜けてる感もないし、ほぼパスも出していませんでした。中学校に行ったらドリブル技術は身につきにくいと聞いていたのでドリブルを磨くためにまずはドリブルをしていました。
【山根】凄いな。その時から先を見据えて考えてプレーをやっていたんだね。
【山根】サッカー塾に入って変わったことや成長したって思うこととかある?
【M選手】めっちゃ変わった!試合中でも抜ける確率が上がったりボールをあまり取られなくなったりしました。
【山根】それは1対1とかで?
【M選手】1対1も抜けるようになったのですが、1対2でも抜けるようになりました。
【山根】そうなんだ!肌感覚でわかるみたいな?
【M選手】うんうん。
【山根】その要因として何が変わったのかな?
【M選手】ドリブルで抜ける原理をサッカー塾で知ったことで自分に自信がついたことが大きな変化だと思います。
【山根】あ!思い出した!最初は行った時のボールタッチ練習で出来なくて泣きそうになってたもんね。
【M選手】出来なくて悔しいので2ヶ月くらい練習しました。笑
【山根】確かに当時を思い出すと今みたいに原理を理解して抜いたり、タッチミスで取られないとかなかったもんね。サッカー塾に入ってこれが武器になった!とか上達した!っていうのはある?
【M選手】やっぱり運ぶドリブルが上手くなったことですね。この間のサッカー塾もスルスルって抜いて抜けたけど、運ぶドリブルが出来るようになって相手を見ないで抜けるようになった。
【山根】あのスルスル抜けるの凄いもんね。いつからか精度が高くなって、あんまり止められなくなったもんね。それまでは運ぶドリブルを知らなかったんだ!
【M選手】突破しか知りませんでした。 知る前はいくら相手との距離が遠くてもバーンって強引に行くことしか考えてなかったです。
【山根】スペースに運ぶことを知ったから相手も見れるようになったし、見れるからこそタイミングも変えれるようになったってことだよね。
【M選手】そうですそうです。
【山根】そのスペースに運ぶ技術は本当上手かったイメージがあるよ。いつからか精度が高くなって、あんまり止められなくなったもんね。1対1も足元にボールを置いて溜める独特なドリブルスタイルだよね?
【M選手】足元に置くと、相手が足を出してきて相手が動けなくなるから狙って置いています。
【山根】本当凄いな!よく見てる!運ぶドリブルは今注目されていてサイドバックやセンターバックなどのDFポジションでも必要となる技術になりつつあるから、この武器を手に入れたも大きかったね。
【M選手】この武器が無ければトレセン(日本サッカー協会が展開している選抜制のトレーニングセンター)でも絶対活躍してなかったと思う。
【山根】そうかそうか!トレセンはいつから入ってるの?
【M選手】5年生の時から県のトレセンには入ってました。
【山根】5年生から入ってるんだ!今回はどこまで行ったの?
【M選手】6年生のトレセンは終わってて最後まで(中国地方選抜=中国トレセン)行きました。
【山根】中国トレセンまで行ってる凄いな。どう?試合やトレセンに行ってもメンタル的に余裕ある?
【M選手】中国トレセンまで行くと体格の大きい選手がいるので抜けなくてメンタルは少し落ち込んだけど、それをバネに練習して今はメンタルに余裕はあります
【山根】やっぱり大きい選手は抜くのは難しい?
【M選手】むずい!速いし!
【山根】そうなんだよね!ここからは大きくて速い選手がたくさんいるから、更にレベルアップするには1対1を作る状況が大切になってくるね。
【山根】サッカー塾の練習で一番印象に残ったこととかある?
【M選手】四角形の1対1です。1対1しかないです。
【山根】1対1年間を通じてとにかくトレーニングしまくったもんね。
後輩達に伝えたい1対1で抜くための極意や大切にするとかある?
【M選手】やっぱり「距離・角度・タイミング」これしかないしこれでしか抜いていない。
【山根】テクニックがないとしても?
【M選手】テクニックがなくても足が遅くてもこの理論を頭に入れていたら抜ける気がします。
【山根】一般的なフェイントも色々があればそれはそれで良いけど、やっぱり基本的な部分「距離・角度・タイミング」だよね。凄いな。このインタビューのために用意してくれたかのような回答だ。笑
【M選手】まずはこれを理解することは本当に重要だと思います。
【山根】これを理解するためにする練習は何が良いかな?
【M選手】最初にやってた1対1をとにかくやり続けること。取られた時にでもすぐに切り替えること。それと試合前や家でもメトロノームタッチをやり続けることです。
【山根】メトロノームでタッチしてタッチスキルを高めることや、リズムを付けることは大切だよね。ユウタはいつメトロノームタッチやってるの?
【M選手】試合前に5分間でもやります。
【山根】テンポは?
【M選手】200です。あとステップ練習です。
よくタッチやステップが独特って言われてるんですが、そのステップの練習を行っています。
【山根】200のテンポは凄いな。ステップ練習はどんな練習してるの?
【M選手】リズム専用の音楽を聞いてステップとか踏んだりしています。
【山根】なんでそんなステップ知ってるの?
【M選手】お母さんから教えてもらいました。
【山根】お母さん!?お母さんは一体何者?凄いな。
【M選手】好きな音楽を流してそのリズムに合わせて行っています。
【山根】なんの音楽を聴いてやってるの?
【M選手】アオアシの。
【山根】今流行りのアオアシね。凄すぎる!独自のってことね。
【M選手】最初はめんどくさくてやらない時や興味がなくてやらない時もあったけど、実際にチャレンジしてみて試合に臨んだら結果が出たことや、これから中学校とかに進学する上で必要だなと感じて継続してするようになりました。
【山根】それに似たようなことをプロの選手もやってるよね!ルーティンのような。リズムって本当大切だよね。ブラジルのサンバとか!日本の音楽はあんまり速いリズムはないしあっても1秒間に8拍子。ブラジルは倍のスピードで踊ったりしてるから独特なリズムをする選手も多いよね。だからリズムがズレるというか。いろんな国で音楽が違うけどリズムを知るって面白いよね。具体的にどんなステップするの?
【M選手】200のテンポでダブルタッチの動きとかを行ったりしています。これのおかげでダブルタッチも上手くなりました。
【山根】陰で努力してるな〜。
【山根】サッカー塾で印象に残っている言葉とかある?
【M選手】相手とステップを変えるってことと、判断が遅いって言われたことは印象に残っています。
【山根】よく覚えているね。これはこれからすごく重要になってくるよ。トレーニングで相手を見てとかあるんだけどよりステップアップするなら、ボールを持ちすぎてしまうことで相手が戻ってきて味方が守られる!とかあがるから、味方の動きをみてドリブルをすることかな。伝える時間があんまりないから今伝えておくね!もう少ししか一緒に練習ができないけど意識してトレーニングをやってみて!
【山根】目標達成するためにどんな取り組みを行ってきた?
【M選手】試合中でも1対1の局面でも絶対抜けるようなポジションを先に取っていたり、相手が寄せてきた瞬間に矢印出させて(相手が向かってくる力)その瞬間に自分で縦にいくって意識をしていました。
【山根】めっちゃ理論的に考えてプレーを取り組んでいたんだね。いつからそれを意識して取り組んでたの?
【M選手】相手を多く抜けるようになってから、5年生の12月から意識してやっていました。
【山根】凄いな!なかなか鋭い視点を持ってサッカーしてるから驚いてる。いいね!本質を突いているので、このまま何かあっても自分で改善してどんどん前に進んでほしい。
【山根】最後の質問になるけどサッカー塾でしか学べないことはある?
【M選手】しっかりプレーを止めて説明されるので細かい技術を学べるし技術面だけでなく考え方などを学べるので技術への見え方が変わり取り組む意識が変わる。3年生からサカステがあったらもっともっと技術がアップしてもっともっと成果を残せていたと思う。本当に辞めたくないスクールです。
【山根】嬉しいこと言ってくれるね。一人一人の成長を願って接しているから届いていて本当に嬉しいし、こういった意見から更に自分も成長できるからありがたい。もちろん3年生から来ていたらまた違った結果になっていたのかもしれないけど、たくさんのスクールの指導者や入ったタイミングなど、巡り巡って今があるから本当に色んな人々に感謝だね。
【山根】まぁ1ヶ月で辞めそうになってのにね。笑 なんで続けようと思ったの?
【M選手】正直最初は大きい試合がしたいから人数が少ないし辞めようかと思った。けど、1対1の練習をひたすらしてる時に色んなことを教えてもらえるから、ここならもっと抜けるようになるかもと思って続けるようになりました。
【山根】どれくらいで変わってきたかもって思いだしたの?
【M選手】5年生の1月くらいから自信がつくようになりました。同じ相手とすることが多くて読まれて抜けなくなって自信がなくなってきたけど、その中でも改善して自分なりにアイデアを出してやってみたら抜けるようになっていった感じです。
【山根】改善能力が凄いな。自分の変化を知ることが一番楽しかったりするよね!この考え方がベースにあるんだから、もっともっと成長すると思うよ。将来が楽しみだわ。今日は長い時間ありがとうね!
【M選手】こちらこそ有意義な時間になりました。
【山根】(有意義な時間!凄い言葉のチョイス!)目標はプロだよね?
【M選手】ワールドカップでもほぼ無双していた三笘選手みたいに活躍したいしサッカーを辞めてもサッカーの面白さをみんなにわかってほしい。
【山根】俺も一緒!!!
【M選手】開けるなら自分でドリブル塾を開いてみたい。
【山根】おお!!開けばいいじゃん!やろうや!
【M選手】マジでやりたい。サッカーの成功者を一人でも出したい。
【山根】Mの思ってることを俺はずっと思ってる。
もし頼むのであればMみたいな人に頼みたい。俺ももっともっと全国で悩んでいる人たちの手助けをしたいなと思ってるから、もしタイミングと意思が合うようになれば、一緒に色んな人に喜びを与えていこうよ。まだまだ成長するからワールドカップで無双する姿を楽しみにしている。そしてサンフレッチェ広島ジュニアユースに行っても応援しているから成長を楽しみにしている。今日は長い時間ありがとう。
【M選手】こちらこそありがとうございました!
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