皆さん!こんにちは!サッカーステーションの代表として、サッカー塾やオンラインサッカースクールを運営しています山根慶大です。
「相手とぶつかるとすぐに倒されてしまう」「ボールを奪いに行っても簡単に弾き飛ばされる」……そんなお子さんの姿を見て、「もっと体格が良ければ」と歯がゆい思いをされている保護者の方は多いのではないでしょうか。
結論
デュエルに強くなる鍵は、体格差ではなく「重心の低さ」と「先に体を入れる技術」にあります。腕をうまく使い、相手の懐(ふところ)に入るコツを掴めば、小柄な子でも驚くほどボールを守れるようになります。
実は、デュエルは単なる力技ではありません。体の使い方という「技術」を知っているかどうかで、勝率は劇的に変わります。今日から親子で取り組めるポイントを具体的に解説します。
こんな悩みはありませんか?
- 相手に当たられると、すぐにバランスを崩してボールを失う
- 自分から体をぶつけに行くのを怖がってしまう
- 体格のいい相手に対して、どう立ち向かえばいいかわからない
デュエルで負けてしまう3つの原因
原因1:足だけでボールを取りに行っている
相手に寄せる際、体ごと行かずに足だけを伸ばすと、腰が高い位置にあるため、少し押されただけで相手のパワーをまともに受けてしまい重心が崩れます。
原因2:相手が来るのを棒立ちで待っている
相手のコンタクトを待ってしまうと、衝撃を100%受けてしまいます。受け身になることで、相手の勢いに飲み込まれてしまうのが大きな原因です。体が伸び切っていると、少し押されただけでバランスを崩してしまいます。
原因3: 腕を全く使っていない
腕を下げたままキープしようとすると、相手にボールを触られてしまいます。 相手との距離を測る「センサー」がない状態なので、気づいた時にはもうボールを触られている…というケースが多いです。
デュエルを改善するための3つのポイント

ポイント1:「先に」自分の体を相手のコースに入れる
ボールに触る前に、相手とボールの間に自分の体(特にお尻や肩)を相手の前に割り込ませます。これができれば、相手はファウルをせずにボールを奪えなくなります。
ポイント2:お尻を下げて「低い重心」を保つ
重心を下げて相手に向かって体をぶつけたり、相手の当たりに備えましょう。「膝を曲げる」よりも「お尻を下げる」意識を持ちます。重心が相手より低ければ、ぶつかられても踏ん張りが効き、倒れにくくなります。
ポイント3:腕を「壁」にして相手の前にスペースをつくる
腕を伸ばして相手の胸あたりに軽く置くことで、自分が先に入り込むスペースを確保できます。力で押すのではなく、自分のスペースを作る「支え」として使います。
効果的な練習方法

1. 相撲形式の押し合い練習
- 手順: 互いに肩を合わせ、低い姿勢で押し合います。
- 回数: 5秒×5セット
- ポイント:
背中を丸めず、胸を張って足の裏全体で地面を踏むこと。
肩と腰を相手に当てて体の壁をつくること
2. タッチNGのボールキープ練習
- 手順:
ボールを置いて、ボールを触らずに守ります。
守備は、後ろからボールを奪いに行きボールを触ります。 - 回数: 5秒×5セット
- ポイント:
腕とお尻を使ってボールを守り続ける
相手がどこから来ているか、背中や腕で感じる感覚を養う
体を半身にして相手と距離をとる
両足をついて体を安定させて重心を落としてパワーに耐える感覚を養う
キープする時は、お尻で相手の足を押さえるようにすると、相手の動きも制御しやすくなる
3. ショルダー・コンタクト練習
- 手順:
ボールを前に置いて、コーンを挟んで立つ
よーいドン!でスタートしてボールの横に足をついてターン
コーンの横に足をついてボールに向かって走る
2人で並んで走りながら、肩をぶつけ合ってボールを奪い合う - 回数: 3メートル×5本
- 注意点:
相手の懐に自分の肩を先に入れる
体を当てる時は、重心を低くして腰から当たる
ターンしながら相手の胸の前に腕をいれると優位になる
やりがちな教え方のNG行動

- 体格差を理由に「無理だね」と諦める
- 低学年ほど体格差は出やすいですが、技術で補えることを教えるチャンスを逃します。
- 手を使って相手を「押す」ように教える
- 手の平で押したり、掴んだりするとファウルを取られます。腕を「置く」「伸ばす」「支える」のが正しい技術です。
- ぶつかることを避けてプレーさせる
- サッカーにおいて接触は避けられません。逃げる癖がつくとボールを奪い合う場面で競り合いにいけなくなります。
保護者の声かけ例

おすすめの声かけ
- 「まずはお尻を低くして、どっしり構えてみよう!」
- 「相手より先に体を入れることができたね、ナイス!」
- 「腕をうまく使って、自分のスペースを守ってみようか」
- 「倒れてもすぐに起き上がったのが一番カッコよかったよ」
- 「ぶつかる瞬間、フッとお腹に力を入れてみて」
避けたい声かけ
- 「なんであんなに簡単に吹っ飛ばされるの?」(自尊心を傷つけ、恐怖心を植え付けます)
- 「相手がデカいから仕方ないね」(努力の限界を決めてしまいます)
- 「もっとガツガツ行けよ!」(具体性に欠け、子供はどうしていいか混乱します)
変化が出るまでの目安
- 2週間: 当たることへの恐怖心が減り、重心を意識できるようになります。
- 1ヶ月: 練習で「腕を使って守る」「先に体を入れる」形が見え始めます。
- 3ヶ月: 試合の中で、自分より大きな相手からボールをキープできるようになり、自信が定着します。
よくある質問(FAQ)
Q:体が小さすぎて、どうしてもパワーで負けてしまいます。 A:パワー勝負をしないのが正解です。相手が触れない場所にボールを置く「スクリーン」の技術と、相手の力を利用して入れ替わるタイミングを磨きましょう。
Q:接触を怖がって避けてしまいます。どうすればいいですか? A:まずは家での「押し相撲」など、遊びの中で体に触れる抵抗感をなくしましょう。「当たっても痛くない、倒れても大丈夫」という経験の積み重ねが特効薬です。
Q:手を使うとファウルになりそうで心配です。 A:手の平で「押す」のはNGですが、腕を「畳んで張る」のは正当な競り合いです。肘から先を相手の体に密着させ、スペースを確保する練習をしましょう。
Q:デュエルの練習は毎日やったほうがいいですか? A:毎日の体幹トレーニングや姿勢の意識は有効ですが、激しいぶつかり合いは週1〜2回で十分です。まずは「正しい姿勢」を習慣化させましょう。
Q:守備の時だけでなく、攻撃の時もデュエルは必要ですか? A:もちろんです。ドリブル中に相手をブロックしながら進むのもデュエルの技術です。攻守両面で必須のスキルと言えます。
Q:スパイク選びでデュエルに強くなることはありますか? A:足元が滑ると踏ん張りが効きません。グラウンド状態に合った、グリップ力のしっかりしたシューズを選ぶことは大切です。
Q:プロ選手で参考にすべき選手はいますか? A:日本代表の遠藤航選手は「デュエル王」として有名です。彼のような、体格が大きくなくても相手の前に体を割り込ませる動きは非常に参考になります。
まとめ

デュエルに強くなると、「ボールを取られない」という大きな自信を手にします。最初は怖いかもしれませんが、正しい体の使い方を身につけて、相手に競り勝てるように練習していきましょう。









